介護保険利用での訪問介護では、ホームヘルパーが提供出来ないサービスがあります。
しかし本当はもっとこれもやってもらえたら・・・ということも。

介護保険内訪問介護・ヘルパーが出来ないサービス・郡山シルバー人材事業

介護保険の利用での訪問介護、できないヘルパーのサービス

介護保険を利用したホームヘルパーによる訪問介護では、提供できるサービスが限られています。
介護保険での訪問介護は、まず要介護・要支援を認定された方しか「生活援助」や「身体介護」のサービスを受けることができません。そして、「生活援助」や「身体介護」という2つのサービス項目の中でのみ、サービスを受ける決まりになっています。 しかし、日常生活の中では決められた介護保険で決められたサービスで満足することの方がむしろ少ないのが現状です。実際には「これもヘルパーさんにお願い出来ないだろうか?」や「これは良くてこれはなぜやってもらえないのだろうか?」と思う事柄も多いのです。
そこで、介護保険での訪問介護でヘルパーが出来ないサービスについて、主な例を以下にまとめました。

「特別な買い物」・・・介護保険の訪問介護では出来ないサービス

特別な買い物・訪問介護でヘルパーができないサービス1

日常の生活において必要になってくる買い物。これは、介護保険内ではヘルパーが訪問介護に伺った際、いつも買い物に行くスーパーであれば行うことができます。
しかし、「特別に食べたくなってしまった名産品」や「物産展」または「お歳暮やお中元などの贈り物を買いに行ってもらう」などのお願いはできません。
なぜなら、基本的に介護保険での訪問介護では、日常生活になくては困ってしまう最低限の買い物はできるとなっており、普段なくても困らないような買い物の場合は、直接の生活支援には当てはまらないとされているようです。

「ご家族の食事の支度」・・・介護保険の訪問介護では出来ないサービス

介護保険での訪問介護における食事の支度は、要介護を認定されている方に限定されます。一緒に住んでいるご家族の食事の支度までは、ヘルパーさんに頼めません。
例えば高齢者夫婦70代2人暮らしで、夫の方は要介護認定は受けていなく、妻だけが介護保険でホームヘルパーの訪問介護を受けている場合、夫は食事の支度に困っていても、ヘルパーは妻の分しか食事を作ることが出来ません。

家族の食事の支度・訪問介護でヘルパーができないサービス2

介護保険を利用する訪問介護では、夫は介護保険適用者ではないために自分で食事の支度ができなくても、ヘルパーにお願いすることが出来ないのです。また逆にヘルパーさんも「困っているなら夫の食事も作ってあげたい」と思ったとして出来ない決まりになっているのです。
介護保険の訪問介護では、このようなことは現実にある問題です。いくら介護認定されていないとはいえ、高齢なのに困っている夫の食事はどうなるのか?という心配は、厳しいですが介護保険では考慮されていません。なぜなら介護保険でのホームヘルパーは、家事代行や家政婦サービスではないといった点が大きいからなのです。

「ご家族の部屋の掃除」・・・介護保険の訪問介護では出来ないサービス

家族の部屋の掃除・訪問介護でヘルパーができないサービス3

介護保険での訪問介護では、部屋の掃除も食事の支度と同じく介護認定者のみになります。
介護認定を受けている利用者が「通常過ごしている部屋」に限定して掃除を行えますが、ご家族の部屋までは、いくらヘルパーさんが掃除してあげたくても出来ません。
介護保険では、基本的に「要介護や要支援の認定を受けている方の身の回りの世話」という狭い範囲に限定されているので、家政婦や保険外のサービスとは違って融通がききにくいところでしょう。

「病院の付き添い」・・・訪問介護でヘルパーが行うには制限があるサービス

病院の付き添い・訪問介護で制限があるサービス

介護保険を利用する訪問介護では、ヘルパーが病院へ付き添うことは可能です。しかし、病院への付き添いにはは制限があります。

可能なのは、「病院に着くまでの付き添いから受診前後の介助」と「帰り道の付き添い」に制限されます。しかし、「混んでいる病院での長い待ち時間」までは、介護報酬がヘルパーには支払われないため、その間の付き添いはできない場合が多いのです。病院での待ち時間、ヘルパーが離れたら介護を必要としている利用者は困ってしまうという問題も出てくるでしょう。介護保険を使わない訪問介護では、病院の往復または待ち時間もサポートするサービスが多いので、便利ともいえます。

また、介護保険での訪問介護では、医師から処方された薬だけは飲む手伝いをしてもかまわないようです。
しかし、市販薬を飲む手伝いはダメとなっています。
これは介護保険の規定ではなく、「市販薬を医学的知識のないヘルパーが他人に飲ませるのは責任を負えない」という面で適切ではないとされています。

介護保険外の訪問介護サービスには制限がない!上手に利用して負担の軽減を

上記で挙げたもの以外でも、介護保険を利用した訪問介護では、「ヘルパーさんがやってあげたくても実際にできない」ことがたくさんあります。
例えば、利用者が猫を飼っていて、その猫の世話ができなくなり、命や衛生面でも心配になっても、介護保険ではヘルパーにはその猫の世話まではできないのです。
その他、庭木の手入れだったり、草むしりなども介護保険ではヘルパーには頼めません。また家中の大掃除など、細かい家の中の家事仕事を言ったら切りがありませんが、制限されることが結構多いのです。

このように、介護保険での訪問介護サービスは、便利なようで融通が利かない面が多いものです。
しかし、介護保険は「要介護者」の「介護」を支える国の制度であるため、高齢者の生活自体を支える制度ではないといったところがあります。ですからいくら仕事とはいえヘルパーさんが、「困っているならさまざまな身の回りのお世話をしてあげたい」と思っても、多くの制限が加わってしまうのは仕方がないことです。

介護保険での訪問介護にはサービスに多くの制限があることから、介護認定を受けた利用者のご家族は「介護保険では行えない範囲のお世話を、民間の家事代行や訪問介護サービスに頼る」ことも多くなってきています。
介護保険外の訪問介護や家事代行などは、細かいことに制限されず、生活全般のサポートを要望に応じて受けられるため、高齢者をもつご家族にとってはいざというときに頼りになるサービスに今後もなっていくでしょう。 介護保険が使えなかったり、介護保険での訪問介護に物足りなさを感じている方は、介護保険外の訪問介護サービスを利用することで、介護するご家族の負担を減らすことになります。

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