遺品整理をご依頼する前に、遺品整理の仕事についてご紹介します。
遺品整理のご依頼が増えたワケ
現代「遺品整理」という仕事が注目されるようになりました。 その背景には、わが国の高齢化の急速な進展があり、また核家族化が増加したということが挙げられます。そのため、高齢者の一人暮らしも増加し、身内がない方は一人で亡くなるという孤独死も増えてきました。遺品整理業はそういった背景から、特に需要が高まっているのです。
これまで遺品整理は、ご遺族の手によって、故人のお部屋の片づけに始まり、清掃や不要品の処分などを行なわれてきました。しかし、現代の核家族化、共働きなどの生活形態では、人手不足や時間的余裕のなさなどの面で、ご遺族の力だけでは間に合わないといったことが見られます。
こうしたことから、「遺品整理業」や「遺品整理を仕事とする会社」も年々増えてきたというわけです。現在は遺品整理業に関する法整備などはほとんど整っていませんが、遺品整理士という認定試験も存在するようになりました。
遺品整理サービスは、高齢化社会と核家族という社会の中で、今後２０年程度はご遺族から必要とされると言われています。
遺品整理に必要な心
大切な身内が亡くなってから、本来でしたらもっとお別れに時間をかけたかったり、ショックで何もできかったりといったこともあります。
しかし、現実は、お通夜や葬儀、火葬、埋葬といったように本当に亡くなってからの日にちはめまぐるしく過ぎていきます。
埋葬が済むと、少しは心も落ち着き、気がつくと四十九日になっていたということもあるでしょう。
ほとんどの場合、四十九日を過ぎたあたりから故人の遺品整理をしていくことが多いのですが、故人の部屋に入り、いざ「遺品整理をしよう」と思っても自分の物ではない為、遺品整理って何から手をつけたらよいかわからないという方も多く見られます。
この時に頼りになるのが遺品整理業者になります。
遺品というと、多くの方が処分という方向で考えられがちですが、遺品に関しては処分というよりは故人が愛用していた物を扱うので、「供養するという気持ち」が必要になってくるのです。
遺品整理と不用品処分は違う！
遺品整理業者に依頼をすると遺品整理の代行をしてくれますが、ここで大切なのが「不用品処分」と「遺品整理」を一緒に考えてはいけないということです。
「不用品処分」は簡単に言うと、いらないものを捨てるだけで、「遺品整理」は捨てるというよりは、故人の思い出の品を扱うという意味があるので、「不用品処分」とは違った意味があります。
遺品整理は、亡き家族を想い、遺品整理業者に依頼するとしても、大切に扱ってほしい分野となります。
ですから、遺品整理業者を選ぶ際には、血がつながっていなくても、例え仕事であっても亡き故人の遺品は丁寧に心を込めて整理してくれる業者に以来することがポイントです。
業者によっては、「不用品処分」と「遺品整理」の仕事を同じような方法で行うところもあるため、故人の愛用品が粗末に扱われる場合も少なくないようです。
たとえば、遺品の中に故人の貴重品や金銭が紛れていることもあったりします。そういったものを丁寧に探し出さずに、不用品処分と同じ感覚で片づけの作業をしてしまわれては悲しいですね。
ですから、不用品処分と遺品整理を分けて考えている業者に依頼することが大切です。
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