福島県郡山市シルバー人材「いきいきシニア応援事業」です。
11月に入ったと思ったら、もうあと1週間しかなくなってしまいました。
これから12月は忙しくなる方も多いと思います。ますます寒い日が多くなりますが、体調など崩さぬようご自愛ください。
さて、今回は、介護の中でも接し方に苦労する方が多い「認知症の方への接し方」についてご紹介します。
認知症の方への接し方
まずは介護する方、特にご家族が「認知症は病気である」ということをしっかりと理解することが大切です。
認知症は、脳の障害によって表現の仕方や行動にズレが生じてくるものです。否定せずに、「受け入れる」ことが大切です。認知症になったご本人が一番不安を抱え、たとえば「自分が誰かわからなくなくなること」、「記憶が失われていくこと」などに恐れているのです。
そして、認知症の方の行動には「意味」があるといわれます。
認知症の症状として代表される「騒ぐ」「徘徊する」といった行動がなぜ起こるのか?を、その方の価値観や歩んできた人生と照らし合わせて、じっくり考えてみることが大切です。
【接し方】
・同じ話しでも話しを真剣に聞く・声掛けを多くする・自尊心を尊重する
・認知症の方のペースに合わせる ・間違いであっても受け入れてあげる・怒らない
・分かってもらうように話す・不安にさせない・ご本人の意志を尊重する
認知症の方の気持ちと感情の動き
認知症になると記憶力や理解力は低下します。しかし、一度にすべてのことができなくなるわけではありません。認知症の方の気持ちと感情の動きを把握しましょう。
- 物忘れや失敗が多くなると「自分はボケたのでは?」と落ち込み、精神的に不安定になってくる。
- 認知症の方は感受性が豊かので、嬉しい時や感動した時にも感情を素直に表現する。
- 認知症は最近の記憶があいまいになり、過去と現実の区別がつかなくなるため、思い出せなくなると混乱する。
- 認知症は感情を抑えることができなくなるため、急に怒ったり泣き出したりすることがある。
- 話し言葉は分かっても内容が理解できないため混乱し、話のやり取りがスムーズにできないことにもどかしさを感じている。
- 介護する側が強い口調で話すと、認知症の方は相手の感情に反応しさらに興奮する。
次回は、認知症の症状別の対応事例をご紹介したいと思います。
ご家族の介護にお悩みだったり、「たまには誰かに介護を代わって欲しい」という方は、こちらがお役立ていただけます。ぜひお気軽にご利用ください。
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