認知症の高齢者が無断で外出してしまう徘徊。警察に保護されて呼び出されたり、交通事故に巻き込まれる危険性も…。
介護する側にとっては心配の絶えない負担の大きい行動です。でも、本人にとっては目的もなくただ歩いているのではありません。
認知症の高齢者にとっては自分がどこにいるのか分からない不安感から、正しい場所を探すために歩いているのです。
そういった気持を汲んだ上で、ご家族や親族のあたたかいサポートが必要となってきます。
ここでは、徘徊する高齢者の身に起こる危険性や、それらを回避するための安全対策をご紹介します。
介護をする側が知っておきたい認知症による徘徊の危険
転倒による骨折で、寝たきりになってしまう
徘徊する高齢者はどこでも歩きまわるので、転んで骨折などの怪我をする危険性は大きいのです。
その怪我が原因で、寝たきりになってしまうと、認知症はますます悪化し、介護する周囲への負担も大きくなります。
家族が目を離したすきに外出、迷子になってしまう
高齢者の認知症の方に多く見られる症状です。いつもの見慣れた街並みでも、ちょっとしたことで見間違い、家に帰れなくなってしまいます。
実際にいつものお店に買い物にでかけ、帰り道が分からなくなり、一時間近くもウロウロしていたという例もあります。
認知症の高齢者を介護する際の安全対策
住宅の危険個所をチェック・改善する
高齢者は少しの段差でもつまづいてしまう可能性があります。
玄関の敷居は高くないか?階段や廊下は滑りやすくないか?ジュータンなどの敷物は足にひっかからないか?など危ないなと思う個所をチェックして把握し、出来るところから改善していきましょう。
また、もし転んでしまったときに、倒れた先に角のとがっている家具はないか?足元は明るく照らされているか?なども要チェック箇所です。
高齢者認知症用の徘徊感知機器を設置する
ご家族が少し目を離したすきに外出してしまっては危険なので、玄関に徘徊感知機器を設置することもオススメです。
高齢者が外へ出ようとすると、センサーが感知して家族や隣人に知らせてくれる機械です。
赤外線センサー部分を玄関などに設置して、高齢者が通ると別な部屋の本体が音を鳴らすものや、カード型やコイン型の子機を身につけた高齢者が本体から設定した距離以上離れると音が鳴るタイプのものもあります。
また、徘徊感知機器は大きめなホームセンターで売っていますし、福祉用具レンタルの対象にもなっているので、状況に応じて利用すると良いかもしれません。
迷子防止に名札や名刺を持たせる
十分に気をつけていても、万が一の事態は必ず起きます。もし高齢者が迷子になってしまった時のために、身につけている服などに住所・電話番号・氏名・緊急連絡先を記入しておきましょう。
このとき、お年寄りのプライドを傷づけない配慮として、さりげない場所に書きましょう。
また、ポケットに「何かありましたらこちらへお電話ください」などメッセージと一緒に連絡先を書いた名刺をしのばせておいてもいいでしょう。
ご近所や交番などに前もって話をしておくと、なお協力を得られると思います。
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